【8月26日 CNS】「フランス人はロマンチストで上品な香りを好み、インドネシアなどの東南アジアの消費者は多く汗をかき、濃厚な香りを好む。我々は彼らの嗜好(しこう)に合わせて異なった配合を研究し、ジャスミンの香水やエッセンシャルオイルなどの商品を提供しているが、供給が需要に追いついてないのが現状だ」。中国・広西順来茶葉公司の黄山珍(Huang Shanzhen)総経理はこう話す。

 黄総経理によれば、「香」とは美しさ、素晴しさを代表するものであり、多くの人たちの生活必需品となっている。特に欧米などの先進国においては、「香り無くして外には出ない」という言葉さえあることから、市場の需要量はかなり大きい。中国・広西チワン族自治区(Guangxi Zhuang Autonomous Region)横県(Heng)は「ジャスミンの郷」として知られ、独特の地理的環境によって豊富に産出される多くのジャスミンから精製された濃厚な純正エッセンスから作られた香水は、市場で大人気だ。

 横県では多くのジャスミン茶生産メーカーが、花の芳香をより有効的に抽出する技術──ジャスミンの香りをより遠くまで、より長い持続性を保つ──の研究・開発に努めている。その内の1社を経営する禤瓊芬(Xuan Qiongfen)さんは、夫ともに25年の歳月を費やしてエッセンス抽出を開発した。2015年には、「冷凝萃香法(凝縮製法の一種)」として、特許も取得している。夫婦の会社はすでに、日本や欧米諸国などの国際的な化粧品メーカーのサプライヤーになっている。肌を保護する効果の高いスキンケア効能を生かしたジャスミンのピュアパヒュームの開発もしており、テスト販売も成功を収めている。