【8月18日 AFP】女子テニスのビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka、ベラルーシ)が17日、自身のツイッター(Twitter)に公開した文書で、生後8か月の息子レオ(Leo)くんをめぐる親権争いについて詳細に説明し、状況が変化しない限りは全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2017)を欠場すると発表した。

 アザレンカは6日前、芸能サイトTMZ Sportsの報道で、子どもの父親であるビリー・マッキーグ(Billy McKeague)氏と先月破局し、米ニューヨーク(New York)で開催される今年のメジャー最終戦に出場しない可能性があると伝えられていた。

 同サイトの記事によると、マッキーグ氏が親権を訴えたロサンゼルス(Los Angeles)の裁判所は、この問題が解決するとみられる10月まで子どもがカリフォルニア(California)州から離れることを認めていないとされている。

 フラッシング・メドウズ(Flushing Meadows)で2週間にわたり行われる全米オープンについて、アザレンカは出場する可能性を残した上で、「私のキャリアをずっと支えてくれている素晴らしいファンと友人の皆さんには、なぜ私が今年の全米オープンでプレーできない可能性があるのか知る権利があります」と文書の冒頭で述べた。

 産休の間に世界ランクが204位まで後退した28歳のアザレンカは、先月のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2017)でツアー復帰を果たし、16強入りを遂げたものの4回戦で世界ランク2位のシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)に敗れた。

 アザレンカはさらに、「ウィンブルドンの直後、レオの父親と私は関係を解消し。いくつかの問題を法的手段で解決することになりました。現状で私が全米オープンに出場する唯一の方法は、レオをカリフォルニアに置いていくことであり、それは望んでいません」と説明した。

「早いうちに前向きな進展が見られ、この困難な状況が解決してツアーに復帰できることを望んでいます。子どもと自分たちのキャリアをてんびんにかける必要がある親はいません」

 全米オープンが開幕する28日までに、どのような変化が期待できるのか具体的には明らかにしていないものの、アザレンカは楽観的に考えているとして次のように述べた。

「近日中にレオの父親と争いが回避され、正しい方向に踏み出してチームとしてもっと良好な関係を築くと同時に、3人が自由に渡航できるようになると考えています。私にとってはツアーに出ることですが、最も重要なのは、レオが常に両親と一緒であると保障されることです」

 ツアーに出る際にはカリフォルニアに子どもを置いていくのではなく、ニューヨークに一緒に連れて行って育児をすることを求めているアザレンカは、「育児と仕事のバランスは、どの親にとっても簡単なことではありませんが、私はその試練に喜んで立ち向かい、受け入れていくつもりです」とすると、「働く母親、もしくは父親になることに賛成な男性と女性を支援していきたい」と述べた。(c)AFP/Jim SLATER