【7月27日 AFP】フランス・リーグ1のモナコ(AS Monaco)は26日、所属するフランス代表FWキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)の移籍に関し、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)との合意を否定した。

 モナコのヴァディム・ヴァシリエフ(Vadim Vasilyev)副会長は、エムバペと契約延長について協議していると会見で明かした。

 スペインのスポーツ日刊紙マルカ(Marca)が25日、両クラブが史上最高額となる1億8000万ユーロ(約235億円)の移籍金で基本合意に至ったと報じた中、ヴァシリエフ副会長は「新聞では多くのことを読んだ。現時点でわれわれは、レアルをはじめいかなるクラブとも合意していない。すべてのビッグクラブが彼を欲しがっている。彼は欧州サッカー界の期待の星なのだ」と語った。

「われわれはキリアンと契約延長について話し合っており、合意することを願っている」

 現契約は2019年までとなっているエムバペについて、退団と契約延長の可能性についてさらに深く聞かれたヴァシリエフ副会長は、「彼は出て行くべきではない」とコメントしている。

「なぜ彼が出て行くべきだというのか? 彼は誰もが欲しがる選手だ。たとえ契約が1年残っていたとしても、誰もが彼に関心を寄せて当然だ」

 昨季ブレークしたエムバペは、2000年以来となるモナコのリーグ優勝と欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2016-17)の4強入りに貢献。リーグ戦で15得点、チャンピオンズリーグでは決勝トーナメント以降の6試合で6得点を挙げている。(c)AFP