【7月19日 AFP】パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)への移籍がうわさされているサッカーブラジル代表のネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)について、所属するスペイン1部リーグ、FCバルセロナ(FC Barcelona)のジョルディ・メストレ(Jordi Mestre)副会長が残留を明言した。

 18日に行われた記者会見で、新シーズンもネイマールが残ることを約束できるかと問われた副会長は、「200パーセントね」と答えた。

 スペインメディアの報道によれば、すでにブラジル代表で同僚のダニエウ・アウベス(Daniel Alves)を自由契約で獲得したフランス・リーグ1のPSGが、ネイマールの獲得を狙っているとされている。

 地元の日刊スポーツ紙「スポルト(Sport)」は、「PSGはこの夏で決めようとしている」と報道。マドリード(Madrid)のスポーツ日刊紙ASも、「ネイマール、PSGに浮気か」と見出しを打った。

 ネイマールは、リオネル・メッシ(Lionel Messi)の脇役に甘んじることを良しとしていないとも言われ、PSGはネイマールを中心としたチーム作りを約束して引き抜きを目指しているという。

 スポルトは、「ネイマールが不満を抱いていることを考えれば、懸念は常に残る。彼のチーム内での役割と、リーダーになりたいという希望に関する懸念だ。しかし、リーダーへの近道はない。リーダーシップはゆっくりと、自然に、徐々に生まれるものだ」と報じている。

 スペインのスポーツ紙マルカ(Marca)によると、PSGにはネイマールの契約解除金である2億2200万ユーロ(約287億円)を支払い、さらに年俸3000万ユーロ(約39億円)以上の5年契約を提示する用意があるという。

 一方でフランスのスポーツ日刊紙レキップ(L'Equipe)は18日、クラブ関係者の言葉として、「ネイマール劇場を繰り返すつもりはない。解除金は莫大(ばくだい)だ。現実的になる必要がある」と伝えている。ネイマールのPSG移籍は以前にもうわさになったことがあったが、結局ネイマールは2016年10月、バルサとの新たな5年契約に署名した。(c)AFP