【7月15日 AFP】競泳男子のライアン・ロクテ(Ryan Lochte、米国)は14日、10か月の出場停止が終わりを迎えたものの家庭の都合によりここ最近の練習を中断したとして、すぐさま競技へ復帰する準備が整っていないと明かした。米サイトFloswimming.comが報じた。

 2016年リオデジャネイロ五輪期間中に強盗被害に遭ったと虚偽の証言をしていたロクテの婚約者ケイラ・レイ・リード(Kayla Rae Reid)さんは先月、2人の子どもであるカイデン(Caiden)ちゃんを出産していた。

 自身が練習拠点に置く南カリフォルニア大学(University of Southern CaliforniaUSC)で行われるロサンゼルス招待(2017 Los Angeles Invitational)で3種目にエントリーしていたロクテだったが、同大会に出場しない意向を示した。

 ロクテはFloswimming.comに対し、「カイデンが生まれて自分が必要だと思っているだけのトレーニングを積むことができていないから、今週末の大会を棄権する。家族のケイラとカイデンが第一だ。目標は来年のパンパシフィック水泳選手権(Pan Pacific Swimming Championships 2018)までにエリートレベルになることだ」と語った。

 32歳のロクテは2020年東京五輪の代表入りを目指しており、来年同地で行われるパンパシはそれに向けて調整を行うための絶好の大会となる。

 先月30日に出場停止処分が解けたロクテだったが、ハンガリーの首都ブダペスト(Budapest)で開催される第17回世界水泳選手権(17th FINA World Championships)の代表選考会には出場できなかった。しかしながら、処分を科していた米国水泳連盟(USA Swimming)の管轄外の大会ではレースに出場していた。(c)AFP