【7月7日 AFP】スイス最高裁判所は6日、欧州サッカー連盟(UEFA)前会長のミシェル・プラティニ(Michel Platini)氏の上訴を棄却し、資格停止期間は4年で確定した。プラティニ氏の弁護士を務めるビンセント・ソラーリ(Vincent Solari)氏は、62歳の同氏が「ひどく落胆している」とAFPに明かしている。

 プラティニ氏は2011年当時、国際サッカー連盟(FIFA)会長だったジョセフ・ゼップ・ブラッター(Joseph Sepp Blatter)氏から200万スイスフラン(約2億2170万円)を不正に受け取ったとして資格停止処分を受けた。

 2015年にFIFAの倫理委員会から言い渡された資格停止期間は8年だったが、プラティニ氏はスポーツ仲裁裁判所(CAS)に異議を申し立て、2016年5月に処分期間は6年に軽減された。

 しかし、プラティニ氏は6年の資格停止処分も不服としてスイス・ローザンヌ(Lausanne)の最高裁判所に上訴したが、裁判所は処分は正当だとし、4年は理不尽な期間ではないと判断した。スイス通信(ATS)が報じている。

 プラティニ氏は理論上、2019年からサッカーに関わる活動を再開することが可能になる。

 プラティニ氏の弁護士は、最高裁が「あまりにも狭い角度から」事件を調べたと不満をあらわにし、プラティニ氏は「誠意を持った行動が裁判所に認められず失望している」と明かした。

 ブラッター氏は6年間の資格停止処分を受けているが、プラティニ氏は世界を揺るがせた巨大スキャンダルの最大の犠牲者となった。プラティニ氏は今回のスキャンダルが勃発するまで、次期FIFA会長の有力候補だった。(c)AFP