【6月19日 AFP】スペイン1部リーグ、レアル・マドリード(Real Madrid)のジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督が、退団を示唆したとされるクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)に慰留の電話をかけるため、休暇を切り上げた。同国のスポーツ紙マルカ(Marca)が18日に報じている。

 ポルトガル代表としてロシアで開催されているコンフェデレーションズカップ(Confederations Cup 2017)に出場中のロナウドは、海外のペーパー会社を通じて脱税した罪でスペイン検察当局に訴追されたことに憤慨し、スペインを離れると口にしたと報じられている。

 ロナウドがポルトガル代表の同僚に「レアル・マドリードから出て行く。すでに決断したことだ。後戻りすることはない」と語ったとマルカは伝えている。

 マルカによると、ロナウドの退団希望を耳にしたジダン監督は、家族と過ごしていた休暇を切り上げてロナウドに電話し、「チームは君のゴールと勝者のメンタリティーを必要としている」と慰留したという。さらに同紙は、レアルの主将セルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)も説得のためロナウドに電話したと報じている。

 レアルで通算265試合に出場し285得点を記録しているロナウドは、最近4年で3度欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)の優勝トロフィーを掲げている。

 FCバルセロナ(FC Barcelona)に所属するリオネル・メッシ(Lionel Messi)は昨年、ベリーズ、英国、スイス、ウルグアイにある複数の会社を使って肖像権による収入に関して脱税したとして有罪判決を受け、罰金210万ユーロ(約2億6000万円)を科せられた。

 ロナウドも同様に海外のペーパー会社を通じて1470万ユーロ(約18億円)を脱税したとされている。(c)AFP