【6月8日 AFP】男子テニスの伝説的選手ジョン・マッケンロー(John McEnroe)氏が7日、全仏オープンテニス(French Open 2017)準々決勝でドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)に敗れたノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は試合を諦めたと批判した。

 前回王者で大会第2シードのジョコビッチは同日、第6シードのティエムに6-7(5-7)、3-6、0-6で完敗。最近7年のローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)では、自身最短で大会から姿を消すことになった。

 キャリアグランドスラムを達成してからちょうど1年がたつが、今回の敗戦により、30歳のジョコビッチは自身の力が健在であることを証明しなくてはならない状況に立たされている。

 四大大会(グランドスラム)通算7勝のマッケンロー氏は、英BBCに対し「ここ6~8年の間にノバクが試合を投げてしまったというのは記憶にない」とした上で「一言でいえば、彼は諦めた」と語った。

 また、グランドスラムではティーンエージャーとして臨んだ2005年の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships)以来(通算9回目)となる「ベーグル」を喫したジョコビッチについて、マッケンロー氏は「第3セットにいたっては、彼はコートに立っていたくないようにみえた。これ以上、勝負することはできないみたいなね。彼くらい勝利を手にし、プライドを持っている選手にとってはショッキングさ」と続けた。

「みんな人間だということが示されている」 (c)AFP