【5月23日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament)の元ジュニア王者であるオリバー・アンダーソン(Oliver Anderson、オーストラリア)が23日、八百長行為で罰金500豪ドル(約4万円)を科された。豪ABCなどが報じた。

 現在19歳のアンダーソンは、2016年に同国ビクトリア(Victoria)州で行われたトララルゴン・チャレンジャー(Traralgon Challenger)1回戦の試合をめぐり、同州の裁判所に出廷。試合結果を操作したとする事実を認めた。

 ABCによると、2016年全豪ジュニア王者のアンダーソンは、問題となった試合の数日前に第1セットを意図的に落とせるかどうか、ある友人から接触があったと話したという。

 その後、対戦相手が自身より約900位も格下で、容易に勝利することができると判明すると、提示された条件に合意。実際に第1セットを4-6で落とすと、続く2セットは6-0、6-2で制した。

 アンダーソンは罰金のほか、2年分の善行保証預託金の支払いが言い渡されたが、八百長でセットを落とした事実を認めたため、重罰は免れている。

 今回の八百長事件は、今年の全豪オープン開幕の数日前に表面化。トップ選手らからは、競技に衝撃を与える新たなスキャンダルに対し、非難の声が上がっていた。(c)AFP