マレーが3時間の死闘制す、V10狙うナダルも4強 バルセロナOP
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【4月29日 AFP】男子テニス、バルセロナ・オープン(Barcelona Open Banc Sabadell 2017)は28日、シングルス準々決勝が行われ、大会第1シードのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)と第3シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が順当に準決勝進出を決めた一方、杉田祐一(Yuichi Sugita)は大会から姿を消すことになった。
肘のけがから復帰を果たした世界ランキング1位のマレーは、先週のモンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2017)で苦杯をなめた第10シードのアルベルト・ラモス・ビノラス(Albert Ramos-Vinolas、スペイン)へのリベンジに成功した。
第3セットではサービングフォーザマッチを握られるなど前回の再現になる瀬戸際まで追い込まれたマレーだったが、最終的には2-6、6-4、7-6(7-4)で3時間の死闘を制した。
今大会にはワイルドカードで出場しているマレーは試合後、「非常にタフな試合だったことに間違いない。きょうは彼が勝利にふさわしかったという点で、先週とはある意味正反対の試合となった。彼の方が多くチャンスをつくっていたし、最後は(試合を)締められなかったけど、サービングフォーザマッチまでいった」と振り返った。
「先週は自分が(第3セット)4-0とシードし、完全にチャンスがあった。時にしてクレーではこういったことが起きる。とてもタフだったし、勝ち抜けてうれしい」
敗れたラモス・ビノラスはモンテカルロ・マスターズで決勝まで進み、世界ランキングも自己最高を記録するなど絶好調だった。
勝利を収めたマレーは次戦、杉田に6-1、6-2で完勝した第4シードのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)と激突する。
一方、大会10度目のタイトル獲得を目指すナダルは、7-6(7-1)、6-2で予選勝者のチョン・ヒョン(Hyeon Chung、韓国)を下し、準決勝へ駒を進めている。
第1セットは相手に先行を許す展開となったナダルは「敬意を少し払い過ぎた」とした上で、「最初は彼が支配していたが、3-3にブレークバックしてからは、より自分の試合にできたと思う」と話した。
準決勝でオラシオ・セバジョス(Horacio Zeballos、アルゼンチン)と顔を合わせる四大大会(グランドスラム)通算14勝のナダルは、決勝進出が有力視されている。(c)AFP