【4月23日 AFP】イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)は22日、ヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2016-17)のRSCアンデルレヒト(RSC Anderlecht)戦でズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)が膝に重傷を負ったことを明らかにし、35歳のエースはこのままシーズンを終えることが濃厚になった。

 ユナイテッドは、20日のアンデルレヒト戦でイブラヒモビッチとアルゼンチン代表のDFマルコス・ロホ(Marcos Rojo)がともに膝を負傷したと発表。クラブの公式ウェブサイトで「ロホとイブラヒモビッチのけがを詳しく検査した結果、両選手は膝の靱帯(じんたい)を損傷していることが分かった。数日中に専門家に意見を聞く必要がある」とコメントした。

「復帰までの期間は、専門家の意見を聞き、治療計画が決まってから明らかになる」

 2016年にフランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)からユナイテッドに加入したイブラヒモビッチは、今季これまで公式戦28得点を稼ぎ、チームをイングランド・フットボールリーグカップ(England Football League Cup 2016-17)制覇に導くなど、自身に対する懐疑論者をおとなしくさせている。

 アンデルレヒトとの第2戦でイブラヒモビッチは不発だったものの、延長後半にマーカス・ラシュフォード(Marcus Rashford)が決勝点を奪い、ユナイテッドは準決勝に駒を進めた。

 今季終了までの1年契約を結んでいるイブラヒモビッチは、米メジャーリーグサッカー(MLS)行きがうわさされており、アンデルレヒト戦がユナイテッドでのラストマッチになる可能性もある。

 イブラヒモビッチの離脱により、ヨーロッパリーグ制覇に暗雲が垂れ込めたユナイテッドは、リーグ戦のトップ4フィニッシュにも黄信号がともっている。ゴールでユナイテッドをけん引していたイブラヒモビッチは、イングランド・プロサッカー選手協会(PFA)の年間最優秀選手の候補にもノミネートされている。

 ユナイテッドの守備陣は、イングランド代表コンビのフィル・ジョーンズ(Phil Jones)とクリス・スモーリング(Chris Smalling)がともにけがで復帰は5月半ばとみられており、ロホの負傷離脱は大きな痛手となる。

 23日にアウェーでバーンリーFC(Burnley FC)に勝利すれば、ユナイテッドは27日に直接対決を控える4位マンチェスター・シティ(Manchester City)との勝ち点差を1に縮めることができる。(c)AFP