「全種目1位」狙う萩野と16歳池江に期待高まる、7月の世界水泳
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一方の池江は、日本選手権で5冠を達成した史上初の女子選手となった。16歳の新星は、最終日の50メートル自由形、100メートルバタフライを制し、100メートル、200メートル自由形と50メートルバタフライに続く金メダルを獲得。全5種目で派遣標準記録も突破した。
池江は国内メディアに対し「まだ実感はない」とした上で、「バタフライの決勝前には泣きそうなくらい緊張したが、たくさんのタフなレースを乗り越えたのは、良い経験になった」と話した。
第5回世界ジュニア水泳選手権大会(5th FINA World Junior Swimming Championships)2冠の池江は、リオ五輪の100メートルバタフライで6位入賞を果たした後、中国の陳欣怡(Chen Xinyi)がドーピング検査で陽性反応を示したため、順位が5位に繰り上がっている。
男子チームでは、200メートルの世界保持者である渡辺一平(Ippei Watanabe)と日本選手権の100メートルと200メートルを制した小関也朱篤(Yasuhiro Koseki)による平泳ぎでの復権にも注目が集まる。
北島康介(Kosuke Kitajima)氏が圧倒的な力を誇って以来、世界選手権では苦戦が続く日本の男子平泳ぎだが、小関が日本選手権の200メートルで記録した2分7秒18は、ドミトリー・バランジン(Dmitriy Balandin、カザフスタン)がリオ五輪の同種目で金メダルを手にした時のタイムを上回っている。
小関は「僕たちは2020年東京五輪に向けても良い位置にいることを示した。世界選手権で強さを証明できればいいと思う」と口にした。(c)AFP