【4月6日 AFP】男子ゴルフ、世界ランク1位のダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson、米国)が5日、宿舎の階段から転落して腰を強打し、米国ツアーメジャー第1戦となる第81回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2017)の出場が危ぶまれている。

 32歳のジョンソンは、直近の3大会で優勝するなど絶好調を維持しており、オッズメーカーの予想では今週米ジョージア(Georgia)州オーガスタ(Augusta)のオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ (Augusta National Golf Club)で行われるマスターズで、グリーンジャケット獲得の最有力候補に挙げられていた。

 昨年の全米オープン選手権(2016 US Open Championship)を制したジョンソンは現時点で大会を棄権しておらず、同胞のジミー・ウォーカー(Jimmy Walker)とバッバ・ワトソン(Bubba Watson)と同組でプレーする現地時間6日午後2時3分(日本時間翌7日午前3時3分)の第1ラウンドまでに体調が回復することを期待している。

 ジョンソンの代理人を務めるデビッド・ウィンクル(David Winkle)氏は声明で、「本日の午後3時頃、ダスティンはオーガスタの賃貸住宅で階段から激しく落ちました。腰を強打して現在は安静にしていますが、かなり動かしにくい状態のようです。体を動かさないように指示され、抗炎症薬やアイシングによる治療を開始しながら、明日にはプレーできるように願っています」と述べた。

 しかし、スタートできたとしても、ジョンソンは持ち前のドライビングスキルが十分に発揮できず、全長7435ヤードに及ぶオーガスタ・ナショナルでは致命的なハンディキャップを負う可能性がある。

 米ペンシルベニア(Pennsylvania)州オークモント(Oakmont)で行われた昨年の全米オープンで自身初のメジャータイトルを獲得したジョンソンは、今回の新たな逆境の他に、これまでも思わぬけがに泣かされてきた経験がある。2012年のマスターズでは、代理人いわくジェットスキーを持ち上げようとして腰を痛め、大会を棄権した。(c)AFP