【4月2日 AFP】16-17イングランド・プレミアリーグは1日、第30節の試合が行われ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)はウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(West Bromwich AlbionWBA)と0-0の引き分けに終わり、ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督は試合後、相手の守備的な戦術を批判した。

 本拠地オールド・トラフォード(Old Trafford)の試合で今季8度目の引き分けに終わったユナイテッドは、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)出場権獲得を目指す上で貴重な勝ち点を失い、4位と勝ち点4差の5位となった。

 試合を支配したのはユナイテッドだったが、アントニー・マルシアル(Anthony Martial)とマルアン・フェライニ(Marouane Fellaini)が決定機をものにすることができず、守護神ダビド・デ・ヘア(David de Gea)のファンブルを誘発したダレン・フレッチャー(Darren Fletcher)のシュートがクロスバーに当たらなければ、WBAに黒星を喫するところだった。

 モウリーニョ監督は試合後、英BBC放送の記者からお互いの良さを打ち消しあったのかと問われると、けげんな表情で「悪いけれど、それはばかげた質問だ」と応じた。

「片方は90分間で一度しかハーフラインを越えなくて、もう片方は相手の陣地で何度もトライを重ねた。お互いの良さを打ち消し合っただって? われわれはディフェンスをする必要もなかった」

「片方がボールを持ち、もう片方はそれを拒否した。片方は勝利を目指し、もう片方は引き分けを狙った。片方のキーパー(デ・ヘア)はおかしなこと(ファンブル)をして、もう片方のキーパーは3本の素晴らしいセーブをした」

「今季は引き分けが多い。ここに守るためだけに来るチームがあるからだ。相手のゴールキーパーはマンオブザマッチになるためにここに来る。そしてわれわれは1対1の場面でもゴールすることができない」

「われわれはプレーの質、ポゼッション、創造性、野心においてあらゆる相手を上回っているが、引き分けが多すぎる」

 ユナイテッドの最大の目標は、来季のチャンピオンズリーグ出場権獲得から、ヨーロッパリーグ(UEFA Europa League)の舞台にとどまることへ徐々にシフトしているようだ。ユナイテッドはヨーロッパリーグの準々決勝でRSCアンデルレヒト(RSC Anderlecht)と対戦する。(c)AFP