【3月29日 AFP】2018年サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)南米予選は28日、各地で行われ、コロンビアは下品なジェスチャーが物議を醸していたハメス・ロドリゲス(James Rodriguez)の活躍でエクアドルから2-0の勝利を収め、W杯出場に一歩前進した。

 かわいらしい顔立ちで、コロンビア代表のアイドルとなっているロドリゲスは24日、練習グラウンドで報道陣に対して中指を立て、ソーシャルメディアで大きな批判を浴びていた。

 それでもロドリゲスはその影響をまったく見せず、チームを勝利へ導く活躍を見せた。まずは前半20分、味方の絶妙なクロスから貴重な先制点を決めると、2点目の場面ではエドウィン・カルドナ(Edwin Cardona)の巧みな浮き球のパスを受け、フアン・クアドラド(Juan Cuadrado)にラストパスを送った。

 決勝のPKを決めた前節ボリビア戦に続き、ロドリゲスが2試合連続で決定的な働きをしたコロンビアは、これで14試合で勝ち点を24に伸ばし、暫定2位に浮上している。

■チリはサンチェスの活躍でベネズエラ下す

 同じくW杯出場へ向けて激しい順位争いを続けるコパ・アメリカ(Copa America)王者のチリは、アレクシス・サンチェス(Alexis Sanchez)がチームをけん引してベネズエラを3-1で破り、同日敗れたアルゼンチンを抜いて4位に順位を上げた。

 予選最下位のベネズエラをホームに迎えたチリは、前半4分にサンチェスのカーブをかけた見事なFKで先制すると、同11分にはサンチェスを起点とした崩しからエステバン・パレデス(Esteban Paredes)のゴールで2-0。さらに同22分には、サンチェスの頭での折り返しからパレデスが3点目をねじ込み、大勝の予感が漂った。

 ベネズエラも後半に入ると果敢に巻き返し、後半17分にサロモン・ロンドン(Salomon Rondon)のヘディングシュートで1点を返したものの、そのまま勝利したチリが勝ち点を23に伸ばし、W杯に自動的に出場できる4位に浮上した。

 アルゼンチンは同日のボリビア戦に0-2で敗れ、勝ち点22の5位に後退した。全10チームで争う南米予選では、上位4チームがW杯の出場権を獲得し、5位のチームは大陸間プレーオフにまわる。(c)AFP