【3月24日 AFP】サッカー日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ(Vahid Halilhodzic)監督は、23日に行われた2018年W杯ロシア大会(2018 World Cup)アジア最終予選のアラブ首長国連邦(UAE)戦に2-0で勝利し、6大会連続の本大会出場に近づいたものの、選手たちに「愚かなこと」はしてはいけないと警告を発した。

 サムライブルーは久保裕也(Yuya Kubo)と今野泰幸(Yasuyuki Konno)のゴールで勝利し、6試合を終えてグループBの首位に立つサウジアラビアと勝ち点13で並んでいる。またこの勝利は、疑惑の判定で勝ち点1を取りこぼした昨年9月のUAE戦での1-2の敗戦という憎しみを追い払った。

 試合終了は国内では24日未明となり新聞の締め切り時間は過ぎていたものの、電子版では「リベンジ」の言葉が踊った。

 高揚感のあるなか、ハリルホジッチ監督は28日に控えるホームでのタイ戦に集中している。今予選4試合を残す中、現アジア王者のオーストラリアはW杯出場権が確定する2位の日本と勝ち点3差の3位、さらに1差でUAEが続いている。

 会見でハリルホジッチ監督は、「タイに負ければこの勝利の意味はなくなってしまうと選手たちには伝えた。このプレーを続けていければW杯の出場権は手に入るだろう。次の試合で愚かなことをして、台無しにしないことが大事だ。勝ち点の計算をするのは時期尚早。目の前の1試合ずつをしっかり戦っていく。私は勝利に向けてチームの準備を進めていく」と語った。

 ハリルホジッチ監督は、かつては代表には不釣り合いとみられていた久保に信頼を置いた。現在ベルギー1部リーグでプレーする久保は前半13分、鋭いシュートで代表初ゴールを決め、指揮官の思いに応えた。

 久保は「うまくいって良かったです。前回(の出場時)はふがいなかったので、チームにどうしても貢献したかった。まだまだこれからもっと結果を残していかないといけないと思います」と語った。

 一方で久保のアシストからゴールを決めた今野は、代表88戦目での得点について「奇跡です」と語った。

「時間がありすぎて少し焦ってしまった。何とか入ってくれて、ほっとしました」(c)AFP