【3月22日 AFP】男子テニスのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は21日、昨シーズンの大半を棒に振った故障から驚異的な復活劇を披露していることについて、過去とは「別物」の成功をキャリア終盤にして楽しんでいると語った。

 フェデラーは19日、BNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2017)決勝で同胞のスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka)を撃破。通算18勝目となる4年半ぶりの四大大会(グランドスラム)タイトルを獲得した全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)に続き、今季2回目の優勝を飾った。

 同大会の勝利で世界ランキングも6位まで戻したフェデラーは、「25歳の時は95パーセントの試合に勝っていたし、ただ前に進み続け、自分自身に多くの勝利を期待する電車に乗っているという感じだった。より多くの大会に出場し、次から次へと向かうんだ。これだけ長きにわたって高いレベルを維持し、多くの選手を倒して何度も連続で決勝に勝てたのは素晴らしい経験だった」と話した。

「でも今は全く違う。今年は今までの年とは完全に別物。けがをしてしまった去年にも同じことが言えるけどね。でもこの年で復活というのは、自分にとって非常に特別だと思うし、これまでとは見え方も異なる。ツアーであと15年も過ごすことがないと気づけば当然だね」

 今週マイアミ・オープン(Miami Open 2017)に出場するフェデラーは、キービスケーン(Key Biscayne)で決勝に4度進出するも、いまだタイトル獲得がない宿敵ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)の挑戦を受ける可能性もある。

 2005年と2006年大会王者のフェデラーは、今大会で唯一の優勝経験者として、インディアンウェルズ(Indian Wells)とマイアミ(Miami)で3度目の連続優勝を目指す。(c)AFP/Simon Evans