【3月14日 AFP】カンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)2部のボア・エスポルテ(Boa Esporte)が、愛人を殺害して、その遺体を犬に食べさせたとされ有罪判決を受けたGKブルーノ・ソウザ(Bruno Fernandes de Souza)と契約する計画をめぐり、13日に同クラブの親会社のスポンサーが契約解除を発表した。

 ボア・エスポルテの広報担当者はAFPに対し、最高裁に上訴したあと先月刑務所から釈放されたブルーノとの契約について、現在も進めていると明かした。

 しかしながら、各スポンサーからの圧力が高まり、ソーシャルメディアでも怒りの声が噴出している状況を受け、ボア・エスポルテはこの日結ばれる予定だったブルーノとの契約について、具体的なスケジュールは決定していないとして、「GKのブルーノが記者会見に出席する日時や場所は、追って発表する」と述べた。

 これに先立ち、クラブの主要スポンサーで親会社のゴイス・アンド・シウヴァ(Gois and Silva)社は、ボア・エスポルテからの撤退を表明し、「ブルーノの加入を進める決断を受け、ゴイス・アンド・シウヴァ社は正式にスポンサーを降りることを発表する」と述べた。

 週末にかけてほかにも3社が退くなど一連の騒動となるなか、ブラジル南東部のバルジニャ(Varginha)を拠点とするボア・エスポルテは、リーグ1部のフラメンゴ(Flamengo)の元GKである32歳のブルーノを加入させる意思は揺るがないと強調。クラブとして「改めて社会復帰に貢献する立場を取る。ブルーノはプロとして新たな機会が与えられるのにふさわしいゴールキーパーだ。当クラブはブルーノの個人行動や彼の過去には関与しない」と声明で述べた。

 ブルーノは、自分の子どもを身ごもっていたエリザ・サムディオ(Eliza Samudio)さんの誘拐、監禁、そして殺害に関与したとして2010年から収監されており、2013年には禁錮22年の判決を言い渡された。

 サムディオさんの遺体は発見されておらず、ブルーノは法廷で遺体をバラバラにして犬に食べさせたと認めていた。(c)AFP