【3月12日 AFP】女子テニス元世界ランキング1位のキャロライン・ウォズニアッキ(Caroline Wozniacki、デンマーク)は11日、マリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)が薬物使用による15か月の出場停止からの復帰をポルシェ・テニス・グランプリ(Porsche Tennis Grand Prix 2017)で飾ることは、他のツアー選手に対して「無礼」だと語った。

 処分は4月26日に解除されるが、その時点でドイツのシュツットガルト(Stuttgart)で行われる大会は開幕を迎えており、シャラポワは同日に復帰初戦に臨むことになっている。

 ウォズニアッキは「それが誰であろうと、大会開催週に出場停止処分を受けている選手に許可が下りることは、かなり疑問の余地があると思います。WTAの他の選手に対して無礼なことです」と語った。

 禁止薬物メルドニウム(Meldonium)の陽性反応で処分を受けたシャラポワの復帰について、何の問題もないと語るウォズニアッキだが、欠場中に世界ランキングが消失した同選手は大会出場に向けてプレーをすべきだと考えている。

「誰しも2度目のチャンスは与えられるべきだとは思いますし、彼女は良いプレーをするでしょう。とはいえ、それと同時に、選手が薬物使用で処分を受けたのなら、誰もが下から這い上がり、自分で戦って出戻るべきです。けがをして欠場していたのとは訳が違います」

 ウォズニアッキはこの日行われたBNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2017)女子シングルス2回戦で、マグダ・リネッテ(Magda Linette、ポーランド)を6-3、6-0で退け、3回戦に進出している。(c)AFP