【3月10日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ(Gianni Infantino)会長は9日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の入国禁止令により、2026年のW杯(World Cup)で米国招致は実現できない可能性もあると警告した。

 米国は、参加国が48か国に拡大する26年W杯の開催で、メキシコやカナダとの共催候補として本命に挙がっている。

 しかし、トランプ大統領がイスラム圏6か国出身者の入国禁止を求める中で、インファンティーノ会長は米国が立候補を名乗り出る立場にないかもしれないとコメントした。

 英ロンドン(London)のヒースロー空港(Heathrow Airport)でインファンティーノ会長は、「トランプ氏は米国の大統領であり、彼の行っていることについては尊重する。職に就いて、政府とともに祖国のために最善の決断を下している」とコメントした。

「現在われわれは立候補要項の規定について作業を進めている。世界には禁止令、入国禁止令、ビザの必要条件などを持つ国が多数ある。どの国のチームも、サポーターやチーム関係者も含め、W杯の出場権を獲得したチームは開催国に入国できるようにならなければいけない。そうでなければW杯は行われない。明白なことだ。必須要件は今後明らかになる。その上で各国は、立候補をするのか、要項に準拠しないのか、その判断を下すことになる」

 欧州サッカー連盟(UEFA)のアレクサンデル・チェフェリン(Aleksander Ceferin)会長も先月、大規模な禁止令のある国でW杯を「開催することはできない」とコメントしている。(c)AFP