【3月8日 AFP】歩行者用信号機には男性のマークが使われることが多いが、オーストラリアのメルボルン(Melbourne)で女性のマークを使った信号機が試験的に導入された。「無意識の偏見」を減らし、男女平等を促進するためという。国連(UN)が定める「国際女性デー(International Women's Day)」の8日、関係者が明らかにした。

 女性のマークの歩行者用信号機は、メルボルンの交通量の多い交差点に10台設置された。

 メルボルンを一流の国際都市にすることを目的に設立された団体「メルボルン委員会(The Committee of Melbourne)」は豪ABCに対し「この取り組みは、日ごろわれわれが目にしている絵柄の一部を変えることで、男女平等を促進し、無意識の偏見を減らすことを目的にしている」と述べた。税金は投入されていないという。

 しかしこの取り組みについては賛否両論があり、1年間の試験導入を疑問視する意見も出ている。(c)AFP