【2月22日 AFP】ベネズエラ出身のクロスカントリースキー選手であるアドリアン・ソラーノ(Adrian Solano)が20日、フィンランドで行われるノルディックスキー世界選手権(Nordic World Ski Championships 2017)出場のため立ち寄ったフランス・パリ(Paris)の空港で、強制送還されていたことをAFPに明かした。

 先月、トランジットで利用したパリの空港で強制送還された22歳のソラーノは、1か月にわたって練習から離れることを余儀なくされながらも、ようやく目的地に到着できたとしたうえで、「1月19日にパリに到着した際、彼らには練習のためスウェーデンに向かっていると説明した。でも、彼らは私がベネズエラでスキーをしていると信じてくれなかった」と語った。

「当時は28ユーロ(約3400円)しか持ち合わせていなかった。警察は母国の情勢が芳しくないという理由で、私が移住しようとしていると責めてきた」

 22日に開幕する世界選手権に出場するソラーノはまた、自身の渡航文書は正規のものであり、スウェーデン行きに加え、フィンランドで開催される大会の出場費用が賄われる招待状を持っていたという。

 その数日後に当局によって強制送還されたソラーノは「彼らは服装や顔もしくは外見で私を侮辱してきた」とし、「すでに不利な状況にある。雪上での練習を1か月も逃してしまった。でも、これは私の夢だから諦めてはいない」と話した。

 現場に居合わせたソラーノのトレーナーも、「警察は彼のことを笑った。ベネズエラにスキーは存在しないと言っていた」と当時の状況を振り返っている。(c)AFP