【2月8日 AFP】スペイン1部リーグ、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)のエンリケ・セレソ(Enrique Cerezo)会長は、移籍禁止処分が覆されれば、かつて所属していたセルヒオ・アグエロ(Sergio Aguero)やジエゴ・コスタ(Diego da Silva Costa)の獲得に乗り出す可能性もあるとのうわさを否定した。

 マンチェスター・シティ(Manchester City)に所属するアグエロは、直近2試合でガブリエウ・ジェズス(Gabriel Jesus)に先発の座を奪われ、5日の試合後には今シーズン終了後の退団の可能性をにおわせた。

 2011年にシティへ移籍するまでにアトレティコで5年間プレーし、102得点を挙げたもアグエロだが、セレソ会長は同選手が仲違いしてチームを離れたことを批判した。

 セレソ会長はスペインのラジオ局カデナ・コペ(Cadena Cope)に対し、「もし彼が普通に、誠心誠意をもって去っていれば、問題は無かっただろう。だが、彼に何があろうと私の知ったことではない。彼はヒーローとしてではなく、仲違いして出ていったんだ」とコメントした。

 一方で会長は、13-14シーズンのリーグ制覇に貢献したコスタを復帰させたいという意志を一貫して示している。

 クラブや選手の再会の願いは昨夏チェルシー(Chelsea)に拒否されており、コスタは今季イングランド・プレミアリーグで15得点を挙げるなど、アントニオ・コンテ(Antonio Conte)監督率いるチームの大きな柱となっている。

 しかしながら、先月にはコスタがコンテ監督と不和になったという報道や、中国からの移籍話も出てきており、スタンフォード・ブリッジ(Stamford Bridge)での今後には疑いが投げ掛けられている。

「彼がいるのはビッグクラブだ。中国に行くだろうという声もあるが、チェルシーが放出するとは思えない」と、セレソ会長は付け加えている。

 他方では、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)が1億ユーロ(約120億円)の違約金を支払い、チーム得点王のアントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)獲得を狙っているとの報道も出ている。

 しかし、セレソ会長のグリーズマンを残留させると心に決めている。

「私はアントワーヌを見かける度にハグをしているんだ。アントワーヌは素晴らしい選手で、アトレティコでの日々を愛している」 (c)AFP