【1月31日 AFP】米国オリンピック委員会(USOC)は30日、国際大会のため全世界から集まる選手や関係者が「迅速に入国」できるよう尽力すると、米政府からの通知があったと明かした。

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領が、シリアからの難民やイスラム教徒が多数を占める7か国からの入国を禁止する大統領令に署名したことを受け、空港や各都市での抗議は3日目を迎えている。

 USOCは、「大会出場のため米国にやってくる選手や役員に対し、大統領令が与えうる影響について、われわれは質問を受けています」と、ラリー・プロブスト(Larry Probst)会長とスコット・ブラックマン(Scott Blackmun)最高経営責任者(CEO)の連名の声明を発表した。

「本日、米政府から、国際競技大会の出場に向けて全世界から集まる選手や関係者の米国への迅速な入国を確実にするため、われわれと連携をはかっていくとの通知を受けた」

 大統領令が各国の選手が出場するスポーツ大会に与える影響に加えて、入国規制がロサンゼルス(Los Angeles)の2024年夏季五輪招致に損害を与えるのではないかという懸念も広がっている。(c)AFP