【1月29日 AFP】イングランドFAカップ(FA Cup 2016-17)は28日、4回戦の試合が行われ、マンチェスター・シティ(Manchester City)は19歳のガブリエウ・ジェズス(Gabriel Jesus)が輝きを放つなど、クリスタルパレス(Crystal Palace)に3-0で勝利。シティのジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督は、若手が躍動したこの試合にチームの未来を見たと語った。

 ジェズスのアシストから22歳のラヒーム・スターリング(Raheem Sterling)が先制点を挙げたシティは、21歳のリロイ・ザネ(Leroy Sane)が追加点を奪うと、最後はヤヤ・トゥーレ(Yaya Toure)が直接FKを沈めた。

 前半43分にきれいなスピンのかかった正確なパスを通したジェズスは、シティ加入後初のフル出場を果たすなど、カンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)1部のパルメイラス(Palmeiras)に支払った移籍金2700万ポンド(約39億円)に見合う活躍を披露した。

 ジェズスのパフォーマンスに目を細めたグアルディオラ監督は、「フル出場は初めてだったね。彼は英語を話せないから、コミュニケーションは簡単ではなかったはずだ。彼には時間が必要だが、多くのムーブメントを作り出した。先制点のパスは並外れていたね」とコメントした。

「3人のストライカーは本当にとても若く、二十歳前後だということを忘れてはならない。彼らはマンチェスター・シティの未来であり、良いプレーを見せてくれた」

 今季開幕前にドイツ・ブンデスリーガ1部のシャルケ04(Schalke04)から加入したザネは、序盤は振るわなかったものの、出場した最近3試合で3得点を記録している。グアルディオラ監督はザネについて、「彼はここに到着したとき、少し恐怖心を抱いていたが、新しい国に来たのだからそれは普通のことだ」と述べた。

「(昨年12月18日に2-1で勝利した)アーセナル(Arsenal)戦で彼は負傷したので、4、5日休息を与えたが、彼は成長しなければならないことを理解し、その通りのことをやった」

「ゴールだけではなく、試合への関与が素晴らしかった。動きだけではなく、裏への飛び出しや、競り合いの質が良かった」

「違う国から20歳や21歳でやって来て、ビッグクラブでプレーするのは容易なことではない。彼は常に学ぶ必要がある。勝つ、勝つ、勝つ以外に選択肢はないということを」

 グアルディオラ監督はまた、昨年11月に膝を負傷したキャプテンのヴィンセント・コンパニー(Vincent Kompany)が無事にフル出場したことにも胸をなで下ろしている。

「それ(コンパニーのフル出場)は今夜のうれしいニュースの一つだ。彼は長い間けがに悩まされ、復帰しても90分間プレーできずにいた」

「彼は2年間けがを抱えていたが、ドクター、フィジオ、(外科医の)ラモン・クガット(Ramon Cugat)は最高の仕事をしてくれた」 (c)AFP/Tom WILLIAMS