【1月25日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)は24日、男子シングルス準々決勝が行われ、大会第17シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)はミーシャ・ズベレフ(Mischa Zverev、ドイツ)を一蹴し、18か月ぶりの四大大会(グランドスラム)決勝進出に一歩前進した。

 4回戦で第1シードのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)から金星を奪ったズベレフを6-1、7-5、6-2で下した35歳のフェデラーは次戦、国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup)のチームメートで世界ランキング4位のスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)と激突する。

 故障から6か月ぶりの復帰にもかかわらず、すでに5勝を記録し、メルボルン(Melbourne)で18回目のグランドスラム優勝の可能性も高まっているフェデラーは試合後、「試合になれば、どんな日でも自分が危険な存在になれると感じていた。でも、大会が進むにつれて、次第に体力とともに消えていくだろうとも思っていた」と自身の活躍に驚きを明かした。

 第1セットをわずか19分で奪うなど、ロッド・レーバー・アリーナ(Rod Laver Arena)で行われた一戦を試合時間1時間32分で制したフェデラーは「今のいい感覚やいいプレーで準決勝にいるというのは非常に大きなサプライズだ」と話した。

 また、同大会では13回目、グランドスラムでは通算41回目のベスト4進出となったフェデラーは、「(大会前に)もし誰かに準決勝でスタンと対戦することになると言われたとしても、絶対に信じなかった。スタンにとってはあり得ても、私にとっては考えられなかった」と付け加えた。

 さらに、試合を通して65本のウイナーを記録した一方、凡ミスは13本に抑える圧倒的な試合内容を披露したフェデラーは、「(試合は)間違いなく考えうる最高の形だった」としたうえで、「本当に良いプレーができたと思う。ミーシャも素晴らしい大会を送った」と語った。(c)AFP/Robert SMITH