【1月5日 AFP】男女混合国別対抗戦の第29回ホップマンカップ(Hopman Cup XXIX)は4日、グループAの試合が行われ、故障から復帰を果たしたロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は、ドイツの新鋭アレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev)に6-7(1-7)、7-6(7-4)、6-7(4-7)で敗れた。

 29年の歴史を誇る同大会史上、最も質の高い試合の一つとなったこのゲームは、四大大会(グランドスラム)通算17勝のフェデラーがその才能を随所で見せたが、19歳のズベレフの勢いを止めきれなかった。

 新旧世代のぶつかり合いは第1セット、フェデラーが5-3とリードしてサービングフォーザセットを迎えたもののキープに失敗。結局勝敗の行方は最終第3セットまでもつれると、2006年のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)以来となる、10代でのトップ20入りを果たしたズベレフが強烈なエースをたたき込み、大会記録の1万3785人が見守った試合を締めくくった。

 自身もテニスの今後10年を担う存在とみているズベレフに敗れたフェデラーだが、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)に向けて調整は順調に進んでいるとして、前向きな姿勢を見せている。

 フェデラーは試合後、「誰が(結果を)そんなに気にするだろうか…。2時間半プレーできたのは良かったよ」とすると、「サーシャ(ズベレフ)はビッグサーブがあるし、彼が持っているものを示してきた」と相手を称賛した。

「故障に悩まされていない限りは、気分がいいよ。練習もうまくいっているし、試合が楽しいことに加えて、良いテニスができている。非常にうれしい」

 スイスはフェデラーがシングルスを落としたものの、続く女子シングルスと混合ダブルスを制したことで、7日に行われる決勝進出へ望みをつなげている。(c)AFP