【1月4日 AFP】女子テニス、ASBクラシック(ASB Classic 2017)は4日、シングルス2回戦が行われ、大会第1シードのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)が同胞のマディソン・ブレングル(Madison Brengle)に敗れ、復帰戦は突然の終わりを迎えた。

 4か月前の全米オープン(US Open Tennis Championships 2016)準決勝での敗戦以降では初めてのトーナメントに出場したセレーナは、世界ランク72位のブレングルに2時間13分の試合の末、4-6、7-6(7-3)、4-6で敗れた。

 全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2017)への準備と新年を前にしてのアレクシス・オハニアン(Alexis Ohanian)氏との婚約発表もあり、セレーナは今大会ではっきりとした結果を残すことを目指していた。

 3日に行われた1回戦では勝利したものの、久々の実戦で低調なプレーに終わっていたセレーナは、ブレングルを相手に再びアンフォーストエラーを重ねた。スタジアム内を風が回る状況で、セレーナはエースの直後にダブルフォールト犯すなど安定性に欠いた。

 ブレングルは2度目のサービスゲームを落としてゲームカウント1-4とされたものの、そこから5ゲームを連取して第1セットを先取。第2セットでは互いにブレークを奪う中、5度のセットポイントをふいにしたセレーナがタイブレークを制したが、第3セットでは両者がサービスをキープする中でセレーナがダブルフォールトを記録し、勝負が決した。

 一方、セレーナの姉ヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)はこの日行われた1回戦で、18歳のジェイド・ルイス(Jade Lewis、ニュージーランド)に7-6、6-2で勝利したものの、その数時間後に棄権を申し出た。

 1983年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)で準優勝を飾ったクリス・ルイス(Chris Lewis)氏のめいにあたるルイスを退けたものの、ヴィーナスは大会を継続することができないと表明した。

 ヴィーナスは、「この大会が大好きなので、棄権しなければならないのは本当に悲しい」と声明を発表。大会関係者によると、試合中から右腕に痛みを感じていたという。

 試合直後は2回戦で19歳の大坂なおみ(Naomi Osaka)との対戦が決まったことを受け、36歳のヴィーナスは「2回戦に進めて、また10代の選手と対戦できるのはうれしいです。年を取ったと感じますね」と語っていた。(c)AFP