【12月30日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の掃討作戦を行っている米国主導の有志連合が29日、イラク北部にある病院の駐車場を空爆し、民間人が死傷した恐れがあることが分かった。米当局が発表した。

 有志連合の支援を受けたイラク軍は、2年余り前からISの拠点となっている同国第2の都市モスル(Mosul)奪還に向けて第2段階の攻撃を開始していた。

 中東を担当する米中央軍(CENTCOM)は声明で、連合軍の戦闘機は同地域で、「ISIL(ISの別称)戦闘員を乗せていたワゴン車」を標的にしたことを明らかにした。

 声明は、攻撃が行われたのは「病院の駐車場であることが後で判明し、民間人の死傷者が出た可能性がある」としている。

 さらにCENTCOMは、 IS戦闘員らが対戦車砲を発射した後、「使用した武器をそのワゴン車に積んで走り去った」ことを確認していたとした上で、今回の事象について「徹底的に調査し、調査結果は適時、透明性のある形で発表する」と述べた。(c)AFP