【12月24日 AFP】男子ゴルフのタイガー・ウッズ(Tiger Woods)が23日、米フロリダ(Florida)州パームビーチ(Palm Beach)のトランプ国際ゴルフクラブ(Trump International Golf Club)で、次期米大統領のドナルド・トランプ(Donald Trump)氏と18ホールをプレーしたことが判明した。先日1年3か月ぶりにツアー復帰を果たしたウッズは、3年前にもバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領とゴルフを楽しんでいる。

 トランプ氏の政権移行チームによれば、同氏は自身が経営するリゾート施設「マーアーラゴ・クラブ(Mar-a-Lago Club)」において、今月30日に41歳の誕生日を迎えるウッズと一緒にフォアサムをプレーしたあと、車列をなして現地を出発。元世界ランク1位のウッズとのラウンドの詳細や、会話の内容については明らかにされていない。

 メジャー通算14勝を誇るウッズは、2013年2月にフロリダ州のプライベートコースでオバマ大統領とペアを組み、ロン・カーク(Ron Kirk)米通商代表(当時)と、米大リーグ(MLB)のヒューストン・アストロズ(Houston Astros)のオーナーであるジム・クレーン(Jim Crane)氏を打ち負かした。

 このゴルフについては、米議会の政府監査院(Government Accountability OfficeGAO)が今年発表した報告書で、約360万ドル(約4億2000万円)もの税金が費やされたことが発覚し、批判が集まっていた。

 一方のトランプ氏は、米大統領選の期間中にメキシコ移民に対する発言で物議を醸し、ゴルフ界との関係に緊張が走っている。全米プロゴルフ協会(PGA of America)は昨年、PGAグランドスラム(2015 PGA Grand Slam of Golf)について、ロサンゼルス(Los Angeles)のトランプ・ナショナルGC(Trump National Golf Club)の開催権を剥奪。大会は後日、中止となっている。

 さらに、米国男子ツアー(US PGA Tour)は2016-17シーズンから、世界ゴルフ選手権(World Golf Championships)のキャデラック選手権(Cadillac Championship)を長年開催してきたトランプ・ナショナル・ドラール(Trump National Doral)を除外し、会場をメキシコ市(Mexico City)に変更。この動きについて、PGAツアーのティム・フィンチェム(Tim Finchem)コミッショナーは今年6月、「政治的行為」ではないと説明していた。

 トランプ氏は選挙戦で、オバマ大統領についてゴルフをやり過ぎだと批判していたものの、ゴルフ・ダイジェスト(Golf Digest)誌では先日、次期大統領である同氏がハンディキャップインデックスで2.8の腕前を持ち、首都ワシントン(Washington D.C.)界隈でも指折りのゴルファーであると伝えられている。(c)AFP