■山全体が凍って…スケートリンクのよう

 偉業達成となる北極点達成への挑戦は、来年4月に計画している。

 南谷さんは、南米大陸の最高峰である標高6961メートルのアコンカグア(Aconcagua)登頂で2015年をスタートさせ、最後は南極大陸のビンソンマシフ(Vinson Massif)登頂と直後の南極点到達で終えた。

 それ以外にも、アフリカ大陸のキリマンジャロ(Kilimanjaro)やオーストラリアのコジオスコ(Kosciuszko)、ロシアのエリブルス(Elbrus)、そして今年5月には、世界最高峰のエベレスト(Mount Everest、標高8848メートル)の登頂にも成功している。エベレストでは、日本人最年少記録を塗り替えた。

 7大陸最後の最高峰はマッキンリー(McKinley、現デナリ、Denali)で、2016年7月の制覇となった。

 南谷さんにとっては、世界最高峰のエベレストよりも、エリブルスの方がより険しく、大変だったという。

 エリブルスでは1週間での登頂を計画していたが、気象状況が非常に悪く、登山条件としては最悪だった。山全体が凍ったようになっており、まるでスケートリンクのようだったと当時を振り返った。

 しかし、その2日後、南谷さんは既にネパールのエベレストに挑戦していた。

「とにかく諦めない」と述べる南谷さん。全ての山から新たな教訓をもらい、そして、より強い人になることができたとインタビューでは語った。(c)AFP/Anne BEADE