【11月22日 AFP】米国の4都市で20日、警察官に対する銃撃事件が相次ぎ、1人が死亡、3人が負傷した。米国では人種差別問題を背景に、警察を標的とした銃暴力も後を絶たない。

 警官への銃撃があったのは、テキサス(Texas)州サンアントニオ(San Antonio)、フロリダ(Florida)州サニベル(Sanibel)、ミズーリ(Missouri)州のセントルイス(St. Louis)とグラッドストン(Gladstone)。各地元警察が発表した。これらの事件の関連性は確認されていない。

 サンアントニオでは、警察本部前で停車を命じられた男が、勤続20年のベテラン警察官の頭を2度撃って殺害し、現場から逃走した。当局は1万ドル(約110万円)の懸賞金をかけて、黒人でフードをかぶり、バギーパンツを着用していたとされる容疑者の逮捕につながる情報の提供を呼び掛けている。

 米国では今年7月にテキサス州ダラス(Dallas)で、黒人男性2人が警察に射殺された事件に抗議するデモを監視していた警察官5人が撃たれて死亡。その10日後にも、ルイジアナ(Louisiana)州バトンルージュ(Baton Rouge)で、待ち伏せしていた男が警察官3人を殺害し、多数が負傷している。(c)AFP