【11月20日 AFP】南米コロンビアでゲリラの戦闘員2人が死亡したことを受け、今週、同国の和平プロセスが危機的状況に陥るかもしれないという懸念が起きている。同国では、半世紀にわたる内戦を終結させる和平協定が国民投票で否決されていた。

 コロンビア当局は、同国最大の反政府組織である左翼ゲリラ「コロンビア革命軍(FARC)」の戦闘員が13日に起きた軍との衝突で死亡したと発表した。

 8月の政府とFARCとの停戦後、FARC側から死者が出るのはこれが初めて。FARCはこの戦闘の実在性に疑問を抱いている。

 平和・和解財団(Peace and Reconciliation Foundation)のアナリスト、アリエル・アビラ(Ariel Avila)氏は「この一件は停戦がいかにはかないものであるかを示している」と述べた。(c)AFP