【11月19日 AFP】男子テニスのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)が、兄ジェイミー(Jamie Murray、英国)とともに、兄弟そろって今季を世界1位で締めくくろうとしている。現在開催中のATPワールドツアー・ファイナル(ATP World Tour Finals 2016)で、アンディとジェイミーはそれぞれ準決勝進出を決めた。

 弟のアンディは18日、全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2016)覇者のスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)を6-4、6-2で下し、王座維持へ一歩前進。19日の準決勝では、ミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)と激突する。

 一方、兄のジェイミーはフランスのピエール・ユーグ・エルベール(Pierre-Hugues Herbert)/ニコラ・マウー(Nicolas Mahut)組の敗戦を受け、パートナーのブルーノ・ソアレス(Bruno Soares、ブラジル)とペアとして年度末ランキング1位を確定している。

 今シーズンは、2人合わせて四大大会(グランドスラム)で3つのタイトルを誇り、20日に行われるツアー・ファイナル決勝でのトロフィー獲得にも、目と鼻の先まで接近するなど、ここまでの記憶に残る一年について、アンディは「2人にとって素晴らしい一年になっている。もちろん、できれば完璧な形で締めくくりたい。それが起こらない可能性も低くはないが、週末に何があろうとも、今年を振り返れば、家族として僕たちが成し遂げてきたことを誇りに思える」と語った。

「僕たちは、小さいときからいつも競い合ってきた。今はそれもないが、お互いの最大のファンだよ。スポーツ界において最大の舞台で、彼が達成してきたものを目にするのは本当に特別だ。子どもの頃は、2人ともこんなことは期待していなかった。だから楽しまないといけないと思う」

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