【11月4日 AFP】陸上男子短距離のスーパースター、ウサイン・ボルト(Usain Bolt、ジャマイカ)が4日、来年オーストラリアで行われる新設大会ニトロ・アスレチックス(Nitro Athletics)に出場をすることを発表した。

 五輪通算9個の金メダルを誇る30歳のボルトは、2月に豪メルボルン(Melbourne)で開催される第1回目の同大会で「ボルト・オールスターズ」のキャプテンを務めるという。

 ボルトは同日参加した発表会の場で、「今まで見たことがないような陸上になると思ったから、この大会に関わろうと思った。一選手としてだけでなく、チームのキャプテンとしてね」と語った。

 同大会は、陸上競技では一般的ではない中距離種目やハードルリレーを実施し、陸上の魅力拡大を試みる。オーストラリアの大会に自身初参戦となるボルトは、「競技を新鮮な切り口で提示するニトロ・アスレチックスは、陸上競技が必要としているものだ」と話す。

 ボルトにとって同大会への出場は、自身最後のメジャー大会といわれている来年8月の第16回世界陸上ロンドン大会(16th IAAF World Championships in Athletics London)へ向けた前哨戦となる。

 ロンドン(London)での世界陸上後に引退するとされているボルトだが、2018年に豪ゴールドコースト(Gold Coast)で行われるコモンウェルスゲームズ(2018 Commonwealth Games、英連邦競技大会)までキャリアを延長するのではないかとする話もある。

 また、今回発表された新大会には、ボルトの他に興味を示した数人のトップ選手が、今後数週間で出場を発表する予定だという。(c)AFP