【10月31日 AFP】サッカーのチリ1部リーグの試合で、アルゼンチン出身の選手がエリック・カントナ(Eric Cantona)氏を思い起こさせるキックを観客に浴びせようとし、警察に逮捕される騒ぎがあった。

 事件があったのは29日に行われたアウダックス・イタリアーノ(Audax Italiano)とウニベルシダ・カトリカ(Universidad Catolica)の試合で、キックを見舞ったのはアウダックス・イタリアーノの28歳のFWセバスティアン・ポル(Sebastian Pol)だった。

 チームが1-4で敗れた試合で、観客から侮辱されたことに腹を立てたポルは、フェンスによじのぼって観客に向かって蹴りを放ち、そのままピッチに戻ったが、その後逮捕され、20日間の活動禁止処分を科された。

 事件から1日が経ち、聴聞のため法廷に姿を見せたポルは、「とても申し訳なく思っています。誰かを傷つけるつもりはありませんでした。謝罪し、二度とあのようなことが起こらないようにします」と話した。

 1995年、イングランド・プレミアリーグのクリスタルパレス(Crystal Palace)対マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)戦で観客にカンフー・キックを見舞ったユナイテッドのカントナ氏は、暴行の罪で有罪となり、120時間の社会奉仕活動を命じられた。(c)AFP