【10月29日 AFP】ロシア外務省の報道官は28日、シリアの反体制派が支配する同国北西部イドリブ(Idlib)県の学校が空爆されたとして発表された写真を専門家が鑑定したところ、写真は偽物だという結果が出たと述べた。国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)は、この空爆により児童22人が死亡したと発表している。

 露外務省のマリア・ザハロワ(Maria Zakharova)報道官は、フェイスブック(Facebook)への投稿で「シリア・ハス(Hass) 村での写真を分析した専門家によれば、実際には学校に対する空爆はなく、犠牲者も出ていないということが判明した。写真はコンピューター・グラフィックによるものだ」と述べた。

 また露国防省のイーゴリ・コナシェンコフ(Igor Konashenkov)報道官も27日、ロシアの無人機が撮影した写真では、空爆を受けたとされる学校の屋根に被害はなく、周辺エリアに空爆の跡はみられなかった上、「その日はロシア軍の戦闘機は1機もその地域に進入していない」と述べた。

 ユニセフは26日、シリアのイドリブ県ハス村の学校が空爆され、児童22人と教員6人が死亡したと発表していた。(c)AFP