【10月21日 AFP】16MLBは20日、プレーオフのナ・リーグ優勝決定シリーズ(7回戦制)が行われ、シカゴ・カブス(Chicago Cubs)がアディソン・ラッセル(Addison Russell)の2試合連続本塁打の活躍などで、ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)を8-4で下し、1945年以来となるワールドシリーズ進出へ王手をかけた。

 ドジャースタジアム(Dodger Stadium)で連勝を飾り、シリーズの戦績を3勝2敗としたカブスは、北米スポーツ史上最もワールドシリーズ制覇から遠ざかっているチームとしての記録を止めるべく、22日に行われる第6戦で頂上決戦への切符をつかみたいところだ。

 今シリーズでは1勝2敗とドジャースに先行を許したカブスだったが、今年のレギュラーシーズンでメジャー最多の103勝を記録した片りんを見せつけ、見事に巻き返している。

 19日に行われた試合で本塁打を放ち、25打数1安打のスランプから脱却していたラッセルは、この日も6回に2点本塁打をたたき込んだ。

 ラッセルの本塁打で再びリードを奪ったカブスは8回、デクスター・ファウラー(Dexter Fowler)とクリス・ブライアント(Kris Bryant)が適時打を放つと、最後はハビアー・バエズ(Javier Baez)が満塁から走者一掃の適時二塁打でつづき、ダメ押しの追加点を挙げた。

 一方のドジャースは、8回裏に1点、9回裏にも2点を返したが、反撃もむなしく敗北を喫した。

 ドジャース先発の前田健太(Kenta Maeda)は、3回3分の2を投げ3安打、6奪三振でマウンドを後にした。

 ワールドシリーズ進出へ向けて、ホームで2試合を戦うチャンスを獲得したカブスだが、22日の第6戦は、ドジャースのエース左腕クレイトン・カーショウ(Clayton Kershaw)の登板が予想され、難しい試合になることが見込まれる。

 カーショウはすでに、リグレー・フィールド(Wrigley Field)で行われた第2戦に登板し、7回2安打6奪三振の好投を見せている。(c)AFP