【10月19日 AFP】メキシコ西部の道路脇で両手を切断された6人が生きたまま発見された事件で、当局は18日、容疑者2人を逮捕したと発表した。

 事件ではメキシコ第2の都市グアダラハラ(Guadalajara)郊外の路上で17日、両手首から先を切断された男性5人と女性1人が放置されているのが見つかった。血だらけの切断箇所にはビニールが巻かれ、額には「私は泥棒」と書かれていた。同じ道路脇で死亡していた男性は、撲殺されたとみられている。

 ハリスコ(Jalisco)州の検事総長によると、被害者らが拉致後に連れて行かれたと語っていた牧場で、男1人と女1人の身柄を拘束した。

 検事総長は被害者らの証言として、被害者らが所属する犯罪組織により、麻薬販売に絡んだ借金をめぐる罰に加え、他の構成員らに対する見せしめとして両手を切断されたとしている。

「被害者らの話から、まず彼らが麻薬の売り上げに関する支払いをしていなかったこと、さらに(両手切断は)彼らに教訓を与える狙いだったことが分かった。被害者らの言葉を借りれば、組織の活動に関わる者らの間に『恐怖心』を植え付けようとした」と、検事総長は述べている。(c)AFP