【10月13日 AFP】米国選抜と欧州選抜による男子ゴルフの対抗戦、第41回ライダーカップ(The 41st Ryder Cup)で米国選抜として優勝した勢いに乗るフィル・ミケルソン(Phil Mickelson)は12日、米カリフォルニア(California)州ナパ(Napa)で13日に開幕する今季開幕戦のセーフウェイ・オープン(2016 Safeway Open)が待ちきれない様子をみせた。

 メジャー通算5勝を誇るミケルソンは、ライダーカップから2016-17シーズンの第1戦に気持ちを切り替え、「そうだね、たっぷり5日間休んで、開幕を迎えるのが楽しみだよ」と上機嫌に語った。

 先月下旬に行われたフェデックス・カップ(FedEx Cup 2016)プレーオフ最終戦、ザ・ツアー選手権(THE TOUR Championship 2016)では、ロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)が優勝を飾るとともに、プレーオフボーナスの1000万ドル(約10億円)を手にして2015-16シーズンを締めくくった。

 プレーオフやライダーカップで競い合った多くの強豪は、注目度の低いシーズン開幕戦を欠場することに加え、けがのため1年以上も実戦から遠ざかっているタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)が復帰を見送ったことで、今週の大会も例年通りにリラックスムードの中で行われるとみられる。

 ウッズの復帰時期と、その際のプレーレベルについては、ゴルフ界の垣根を越えた話題として注目が集まっており、ミケルソンは「みんながタイガーの復帰を待っているが、彼の準備が整ってから戻ってくることが望ましい。彼がまだ準備できていないと感じているなら、見送るべきだ」とコメントした。

「みんな期待して、わくわくしながら待っている。しかし、ただ復帰するだけでなくパフォーマンスも注目されて、たくさんの重圧を抱えているのも理解できる。彼が適切でないと感じるなら、待ったほうがいい。われわれは彼の決断を尊重する」

 一方、シーズンを通して競い合ったトップ選手の多くは、2016年も終わりに近づく中で休養モードに入っている。

 世界ランク1位のジェイソン・デイ(Jason Day、オーストラリア)は、腰の故障を悪化させてザ・ツアー選手権とBMW選手権(BMW Championship 2016)を途中棄権しており、来月開催される全豪オープン(Emirates Australian Open Golf 2016)と第58回ISPSハンダ・ワールドカップ(ISPS HANDA World Cup 2016)を欠場するほか、2017年まで試合に出場しない可能性を示唆している。

 デイは昨季ツアー3勝を記録したものの、年間最優秀選手にはメジャー初制覇となった全米オープン選手権(2016 US Open Championship)を含めて計3勝を記録する大躍進を遂げた米国のダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson)が選出された。

 今月下旬に中国・上海(Shanghai)で開催される世界ゴルフ選手権(World Golf Championships)シーズン初戦のHSBCチャンピオンズ(WGC-HSBC Champions 2016)に続き、来年1月に米ハワイ(Hawaii)州で行われるSBSトーナメント・オブ・チャンピオンズ(SBS Tournament of Champions 2017)に出場する予定のジョンソンは、年間最優秀選手の受賞記者会見で、「来年は自分への期待が高まることは間違いない。それは、これからもハードワークを続け、成果につながることを持続していく励みになる」とコメントした。

「どんなショットに関しても、今は自信に満ちあふれている。好感触を得られないものは何もない。来年はとても期待が高くなるだろうから、今年いっぱいプレーをして、来年はさらに良い結果を残していけるようにしたい」と抱負を語った。

 デイをはじめ、世界2位のジョンソン、同3位のマキロイ、そして同4位のジョーダン・スピース(Jordan Spieth、米国)ら強豪選手が羽を休める中、セーフウェイ・オープンに出場する選手で最もランキングが高いのは、同12位のポール・ケーシー(Paul Casey、イングランド)となっている。(c)AFP/Rebecca BRYAN