【10月11日 AFP】男子ゴルフのタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)が10日、米カリフォルニア(California)州ナパ(Napa)のシルバラード・リゾート&スパ(Silverado Resort and Spa)で開催されるセーフウェイ・オープン(2016 Safeway Open)での復帰を見送ると発表し、ゴルフ界を揺るがせた。これまでウッズのキャリアに影響を及ぼしてきた負傷について振り返る。

 2002年12月:左膝の嚢胞(のうほう)と水を摘出する手術を受ける。

 2007年7月:ランニング中に左膝の前十字靱帯(じんたい)を断裂。手術を回避して、それ以降の6大会で5勝を記録した。

 2008年4月:マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament)で2位を記録したあと、左膝軟骨の修復手術を受ける。

 同年6月:左膝の痛みと左脚の2か所に疲労骨折を抱えながら、トーリーパインズGC(Torrey Pines Golf Course)で開催された全米オープン選手権(US Open Championship)で優勝。その後、左膝の前十字靱帯と軟骨損傷の再建手術を受ける。

 2008-2009年:2008年12月に右脚のアキレス腱(けん)を断裂しながらプレーを続け、2009年にも同じ箇所を何度か負傷していたことを2010年のマスターズで明かした。

 2010年5月:ザ・プレーヤーズ選手権(The Players Championship)の最終日を棄権し、首関節の炎症と診断される。

 2011年4月:マスターズの試合中に左膝とアキレス腱を負傷し、ショットが乱れる。翌月クウェイルホロー・クラブ(Quail Hollow Club)で行われたウェルズ・ファーゴ選手権(Wells Fargo Championship 2011)を欠場する。

 同年5月:左膝の内側側副靱帯と左脚のアキレス腱の痛みを抱え、ザ・プレーヤーズ選手権では9ホールを終えて途中棄権を余儀なくされた。その後、全米オープンと全英オープン(The Open Championship)を欠場した。

 2012年3月:左脚アキレス腱の痛みを訴え、世界ゴルフ選手権(World Golf Championships 2012)第2戦、キャデラック選手権(Cadillac Championship)の最終日に途中棄権。2週間後のアーノルド・パーマー・インビテーショナル(Arnold Palmer Invitational 2012)から復帰した。

 2013年6月:ザ・プレーヤーズ選手権で痛めた肘を全米オープンで悪化させ、7月の全英オープンまで戦線を離脱する。

 同年8月:ウッズいわく柔らかいマットレスが原因で、腰にけいれんを起こす。ザ・バークレイズ(The Barclays 2013)ではプレー中に膝をつく場面があった。

 2014年3月:長引く腰の痛みとけいれんのため、ザ・ホンダ・クラシック(The Honda Classic 2014)最終日では13ホールを終えて途中棄権。キャデラック選手権の最終日でも痛みを抱えた様子をみせており、そのままベイヒルクラブ&ロッジ(Bay Hill Club & Lodge)で行われたアーノルド・パーマー・インビテーショナルを欠場した。

 同年4月:腰の神経痛を和らげるために顕微鏡下椎間板切除術を受け、同月のマスターズと6月の全米オープンを欠場する。

 同年8月:ブリヂストン・インビテーショナル(Bridgestone Invitational 2014)の2番ホールで不自然な姿勢からバンカーショットを打って腰を痛め、最終日に途中棄権した。

 2015年2月:トーリーパインズGCで行われたファーマーズ・インシュアランス・オープン(Farmers Insurance Open 2015)の初日に、11ホールを終えて腰の痛みを訴え、途中棄権した。

 同年9月:腰の神経を圧迫していた椎間板の小さな破片を除去する2度目の顕微鏡下椎間板切除術を受ける。

 同年10月:腰の神経痛を治療するため、再び手術に踏み切る。

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