【10月6日 AFP】16MLBは5日、ナ・リーグのワイルドカードゲームが行われ、9回表にコナー・ギラスピー(Conor Gillaspie)が3点本塁打を放ったサンフランシスコ・ジャイアンツ(San Francisco Giants)が3-0でニューヨーク・メッツ(New York Mets)を下し、地区シリーズ進出を決めた。

 ジャイアンツは先発のマディソン・バムガーナー(Madison Bumgarner)が再びプレーオフで輝きを放ち、昨季リーグ覇者のメッツ打線を4安打に抑えて完封勝利を飾った。地区シリーズでジャイアンツは、シカゴ・カブス(Chicago Cubs)と対戦する。

 2010年から2年おきにワールドシリーズを制しているジャイアンツは、今季レギュラーシーズンで最高勝率を残し、1908年以来となるワールドシリーズ制覇を目指すカブスの燃える希望に水を浴びせることを目指す。

 6奪三振で四球を2個に抑えたバムガーナーは、プレーオフでは、2014年のワールドシリーズ開幕以降30イニングを投げて失点をわずか1としている。

 ジャイアンツはメッツの先発ノア・シンダーガード(Noah Syndergaard)に圧倒され、6回途中まで安打を放つことができなかった。シンダーガードは7回に降板するまでジャイアンツ打線を2安打3四球に抑え、10三振を奪っている。

 それでもジャイアンツは9回、リリーフのジェウリス・ファミリア(Jeurys Familia)から先頭打者のブランドン・クロフォード(Brandon Crawford)が二塁打で出塁。続くアンヘル・パガン(Angel Pagan)は三振に倒れたものの、ジョー・パニック(Joe Panik)が四球を選んで出塁すると、打席にはギラスピーが立った。

 この日、エドゥアルド・ヌニェス(Eduardo Nunez)がハムストリングを痛めたため先発で三塁手に起用されていたギラスピーは、1ボール1ストライクからの3球目を右翼席にたたき込んだ。

 その裏のメッツの攻撃を三者凡退に切って取ったバムガーナーは、「勝ち上がりを決めてシカゴ(Chicago)に行けるのは最高だ。言うことない。僕らにとっては目の前の大きな試合で、終盤に得点して勝利できたことは幸運だった」と語った。

 投手戦となったこの日の試合で投げ合ったシンダーガードについてバムガーナーは、「どんな球種があるかは誰もが知っている。球数を投げさせて、降板に追い込めたのはついていた」と続けた。(c)AFP