【9月26日 AFP】全米ゴルフ協会(USGA)は25日、上流階級のスポーツだったゴルフを一般社会に広く普及させることに貢献した、往年の名ゴルファーであるアーノルド・パーマー(Arnold Palmer)氏が、米ピッツバーグ(Pittsburgh)で死去したと発表した。87歳だった。

 USGAはツイッター(Twitter)で「ゴルフ界で最も偉大なアンバサダー、アーノルド・パーマー氏が87歳で死去したことで、われわれは深く悲しんでいる」とコメントを発表した。

 グリーンキーパーの息子として生まれたパーマー氏は、現役時代にメジャー通算7勝の実績を誇り、マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament)で4回、全英オープン(The Open Championship)で2回、全米オープン選手権(US Open Championship)で1回の優勝を果たしていた。

 彼の攻撃的なプレースタイルは、たくさんのファンを魅了し、ゴルフ界では初のテレビから誕生したスーパースターの一人になった。そして彼の熱狂的なファンは「アーニーズ・アーミー(Arnie's Army)」としてその名が知られていた。

 パーマー氏の活躍はゴルフ界に莫大な賞金と放映権料をもたらし、彼が残した功績はその後、ジャック・ニクラス(Jack Nicklaus)氏やゲーリー・プレーヤー(Gary Player)氏、タイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)らの成功につながっている。

 パーマー氏の死因については明らかにされていないが、今年4月に行われたマスターズでは、会場に姿を見せたものの、体力の衰えを理由にニクラス氏、プレーヤー氏ととも務めていた大会の始球式を辞退していた。(c)AFP