【9月7日 AFP】フランス通信(AFP)は6日、北朝鮮の首都平壌(Pyongyang)に支局を開設した。世界で最も隔絶された国の一つである北朝鮮に支局を置く数少ない外国メディアに加わったAFPは、平壌から主に動画や写真を世界のクライアントに配信していく。

 支局開設に合わせて平壌を訪問したAFPのエマニュエル・オーグ(Emmanuel Hoog)会長兼最高経営責任者(CEO)は「平壌支局の開設により、世界約150か国で200以上の支局を運営するAFPのネットワークの空白を埋めることができる」と語った。

 オーグ会長兼CEOは、提携する北朝鮮国営・朝鮮中央通信(KCNA)の金昌光(キム・チャングァン、Kim Chang-Gwang)社長との会見で「AFPは、社の創設理念の一部である情報の自由と表現の自由のために尽力する」と述べた。

 AFPとKCNAは1月に合意文書に署名した。AFPは外国人の記者と写真・動画ジャーナリストからなる特派員チームを定期的に北朝鮮に派遣することが可能になる。また北朝鮮のフォトグラファー、ビデオグラファーがAFPのトレーニングを受け、AFPアジア部門の監督下で制作した写真や映像を、AFP側で編集する。

 AFPは、米AP通信に次いで、北朝鮮に支局を設けた2番目の国際通信社となった。(c)AFP