【9月2日 AFP】(写真追加)オーストラリア北部の牧場で家畜のウシを捕食していた「怒れる」イリエワニを、警察当局が捕獲した。当局とメディアによれば、ワニの飼育場へ移送したという。

 森林警備隊は、このイリエワニがウシを捕食していたとされる牧場のそばの水辺にわなを仕掛け、ワニを捕獲した。だがNTニュース(NT News)によると、ワニがあまりに「怒っていた」ため、わなから駆り出すまでに数日間待たなければならなかったという。

 オーストラリア北部特別地域(Northern Territory、準州)警察が1日にフェイスブック(Facebook)に投稿した動画の中で、森林警備隊員はワニが捕えられた水に浮かぶおりをのぞき込みながら「でかいのを捕らえた」と大声を上げた。

 ワニは全長4.33メートルで、数人がかりで陸へと引き上げる必要があったという。ワニはダーウィン(Darwin)にある飼育場に運ばれたという。警察当局はソーシャルメディアで「アウトバック(奥地)の日常さ」と述べた。

 警察当局のマーク・ベリー(Mark Berry)氏は「わなを仕掛けた場所はくぼみになっていて、近づき方が限られていたため、ちょっと変わったやり方でわなから引っぱり出した」と語り、「ワニは僕たちからちょっとだけ逃げたが、最終的には捕らえられた。今はしっかりと確保されており、これからダーウィンの飼育場に連れて行く予定だ」と述べた。(c)AFP