【8月19日 AFP】リオデジャネイロ五輪は18日、陸上競技の決勝種目などが行われ、男子十種競技では米国のアシュトン・イートン(Ashton Eaton)が、五輪記録タイの8893点で金メダルを獲得した。

 イートンは、2004年のアテネ五輪でロマン・シェブルレ(Roman Sebrle)氏が樹立した五輪記録に並び、2012年のロンドン五輪から続く主要大会での驚異的な無敗記録をさらに伸ばした。フランスのケビン・マイヤー(Kevin Mayer)が8834点で銀メダルを、カナダのダミアン・ワーナー(Damian Warner)が8666点で銅メダルを獲得した。

 女子400メートルハードルでは、ダリラ・ムハンマド(Dalilah Muhammad)が53秒13で優勝し、この種目では初となる五輪の金メダルを米国にもたらした。序盤から勢いよく飛び出したムハンマドは、大きなリードを最後まで守り切り、見事な走りで勝利を飾った。

 この種目が五輪に採用された1984年のロサンゼルス五輪以降、米国は銀メダルが実に5回と、あとわずかで優勝を逃す悔しい状況が続き、陸上では最も金メダルが待望される種目となっていたが、今回ムハンマドが惜敗の歴史に終止符を打った。

 デンマークのサラ・スロット・ピーターセン(Sara Slott Petersen)が53秒55で銀メダル、ムハンマドと同じ米国のアシュリー・スペンサー(Ashley Spencer)が53秒72で銅メダルを獲得した。

 女子やり投げでは、クロアチアの伏兵サラ・コラク(Sara Kolak)が66メートル18の国内新記録で金メダルを獲得した。世界陸上(IAAF World Championships in Athletics)で2回銅メダルを獲得しているサネット・ビルジョエン(Sunette Viljoen)が64メートル92で銀メダルに輝き、五輪連覇中だったバルボラ・スポタコバ(Barbora Spotakova、チェコ)は64メートル80で銅メダルとなった。

 男子砲丸投げは、米国のライアン・クラウザー(Ryan Crouser)が22メートル52の五輪新記録で金メダルを獲得した。クラウザーのチームメートで、世界王者のジョー・コバクス(Joe Kovacs)が21メートル78で銀メダルを、ニュージーランドのトマス・ウォルシュ(Tomas Walsh)が21メートル36で銅メダルを獲得した。(c)AFP