【8月17日 AFP】リオデジャネイロ五輪は16日、体操女子種目別決勝が行われ、米国のシモーネ・バイルス(Simone Biles)がゆかで優勝し、団体と個人総合、跳馬に続き今大会4個目の金メダルを獲得した。一方の中国は、32年ぶりに全体操種目で金メダルを逃す結果となった。

 世界選手権ゆかで通算3度の優勝経験があるバイルスは、15.966点を記録して優勝。同じく米国代表で、2012年ロンドン五輪のゆか種目を制していたアレクサンドラ・レイズマン(Alexandra Raisman)は、15.500点で銀メダルを獲得。銅メダルは14.933点を記録した英国のアミー・ティンクラー(Amy Tinkler)だった。

 バイルスは今大会で史上初の5冠を狙っていたが、前日の平均台で惜しくも金メダルを逃し、歴史的快挙には至らなかった。

 バイルスは、1956年のアグネス・ケレチ(Agnes Keleti、ハンガリー)、1956年のラリサ・ラチニナ(Larissa Latynina、ソビエト連邦)、68年のベラ・チャスラフスカ(Vera Caslavska、チェコ)、そして84年のエカテリーナ・サボー(Ecaterina Szabo、ルーマニア)に続き、1大会で4個の金メダルを獲得した史上5人目の女子選手となった。

 米国は体操競技を1大会では自己最多の12個のメダルで終えたが、一方の中国体操界にとっては、1984年に初めて金メダルを獲得して以降最悪の結果を出した五輪となった。(c)AFP/Emmeline MOORE