【8月15日 AFP】アフリカのスーダンが集中豪雨に見舞われ、洪水によって全国でこれまでに100人が死亡した。複数の村が丸ごと冠水し、破壊された家屋は数千軒に上っている。スーダンの赤新月社(Red Crescent Society)などが14日明らかにした。

 エリトリアと国境を接し、国内でも貧困な州である東部カッサラー(Kasala)州では、ガッシュ(Gash)川が氾濫して複数の農村全体が冠水し、住民ら数千人が自宅から逃れている。スーダンの赤新月社によると、同州では2週間前に豪雨が発生して以来25人が死亡し、家屋約8000軒が破壊された。

 洪水ではスーダン東部と首都ハルツーム(Khartoum)を結ぶ主要幹線道路も寸断され、多数の住民が高台に造られた草ぶきの簡易小屋に避難している。

 カッサラー州の州都カッサラー近郊で洪水被害に遭った2つの村を取材したAFPのカメラマンの話では、村人たちは腰の高さまで水に浸かりながら、不足している食料や飲料水、医薬品を探し求めた。子どもを中心に多くの人が泥の混ざった雨水を飲んでいる姿も見られた。(c)AFP/Ashraf Shazly