【8月4日 AFP】国際オリンピック委員会(IOC)の「新たな指導」によって、リオデジャネイロ五輪への出場を禁じられていたロシア選手に対する処分が3日、緩和された。

 国際セーリング連盟(World Sailing)によると、国家ぐるみによるドーピングの横行が発覚したロシアへの制裁に関して、IOCから具体的な内容を示す追加指針が送られてきたという。

 この新たな基準に従い、同連盟は470級男子ロシア代表のパベル・ソジキン(Pavel Sozykin)の資格停止処分を取り消したことを明らかにした。

 カナダ人法学者のリチャード・マクラーレン(Richard McLaren)氏による調査でロシア政府主導のドーピングへの「関与」が発覚した選手について、当初IOCはリオ五輪から除外すべきだと述べていた。

 しかし、28競技の各国際連盟に対して1日に送付されたIOCの新たな声明では、「マクラーレン報告書で、反ドーピング規則に抵触する禁止薬物への言及がない選手については、『関与していた』とみなすべきではないと指示されていた」と、国際セーリング連盟は明かした。

 出場禁止となっている他のロシア選手と同様に、ソジキンは陽性反応が出ないように検体の不正操作に関与していた選手として名前が挙がっていた。

 しかし、ソジキンが摂取していたとされる物質が禁止薬物だったかどうかは不明のため、国際セーリング連盟は同選手の資格を復活させた。(c)AFP