【7月30日 AFP】国連安全保障理事会(UN Security Council)は29日、ブルンジに国連の警察部隊を派遣する決議案を採択した。1年以上にわたって暴力行為が頻発しているブルンジの危機的な状況を終息させるための措置としてはこれまでで最も強力なものとなる。

 フランスが草案をまとめた決議は、最大228人の国連警察部隊を1年間、ブルンジの首都ブジュンブラ(Bujumbura)と同国各地に派遣するという内容。

 同決議は、国連(UN)の潘基文(バン・キムン、Ban Ki-moon)事務総長に対して、人権侵害と虐待の有無の状況を監視するためブルンジに警察部隊を「段階的に配備」するよう求めている。

 国連安保理はブルンジの暴力行為に歯止めを掛けるよう国際社会から圧力を受けている。ブルンジでは、1994年に隣国ルワンダで起きた虐殺事件のように、暴力行為から大規模な残虐行為に発展する懸念が生じている。(c)AFP/Carole LANDRY